明治三十八年、東陽堂発刊。
著者菊池貴一郎は、四代広重を称した人で、開化以来風俗のあまりに目まぐるしく変わる様を見咎め、江戸時代の生残りとして往時の風俗習慣を絵とともに細かく書遺すこととした。
記された項目は多岐にわたり、江戸風俗全般を知るまたとない資料となるばかりか、その江戸気風に富む軽妙な文章はいくら読んでも飽きることがない。
ここに随時その一部を紹介する。江戸の街にかつて吹いた風を、たとえわずか眉の端にでも感じることができたらと願う。
最終更新日 : 平成十七年二月十九日