里山とは何か。
里山は、里ではない。山でもない。また、その中間でもない。畑や田んぼや林でもない。もちろん川や海でもない。野原でもない。
では、それら全てを含んだ集合体のことかというと、必ずしもそうではない。
里山は、地形や場所や地域ではない。里山はシステムである。
システムは、ハードとソフトからなる。ハードだけそろえてもシステムは成立しない。そこに関係と機能が備わらなければならない。そしてその機能は各パーツの機能を超えた全体としての高次の機能でなければならない。つまりその関係は相乗効果を持たなければならない。有機的な関係と言い換えてもいい。
そして、里山の関係の中には人の生活が含まれていなければならない。
山や川や緑や田畑を保全することは、いまとても大切なことだが、それだけでは里山は保全されない。自然循環的な人の生活様式がそこになければ里山は成立しない。
たとえば、田畑を運営するにしても、化石燃料と機械と化学肥料と農薬でやるなら、どんなに立派な田畑であってもそれは里山の保全にはつながらない。
というわけで、里山の再生は人間の生き方(生産から消費までの形態)の再構成を意味する。
最初に戻る
最終更新日 : 平成十六年五月二日