里山「で」行こう?? 里山「へ」行こうじゃないの? ごもっともなツッコミです。

実は「里山」は、場所や地形ではないのです。

混同しがちですが、「山里」とはゼンゼン違う概念です。

里山は、里でもなく、山でもない。またその中間でもない。 森でも、林でもないのです。田んぼや畑でもありません。 またそれらの集合とも必ずしも言えません。

里山は生き方です。 自然の営みと共に循環を作る人の生活体系、のことです。

自然の生態系に人の生活を融合して作った「系」。 私はしばしば「里山生活系」という造語を使います。

いまの世の中、そこに林や山や里や田んぼがあっても、ほとんどの場合、 「里山」とはとても呼べません。田んぼは機械と石油燃料と農薬と 化学肥料で営まれ、里はコンクリートとアスファルトで固められ、 山林は人の利用から見放され暗くすさんでいる。これでは、里山ではあ りません。

これは、また、「田舎の問題」とも言えません。 都市がいまのようなかたちで肥大して、その結果里山は失われました。

いまこそ、田舎と都市が一つになって里山を回復しなければなりません。

「里山で行こうよ!」

これは懐古趣味や、感傷主義から出たため息ではありません。 新しい時代へ向けてのキャンペーンです。